WiMAXとクーリングオフ
 WiMAXはクーリングオフ制度の適用はされません。
 そのかわり2016年から総務省が「初期契約解除制度」というクーリングオフに似た制度を作ってくれたので、これについて概略を解説しています。
 もしも、WiMAXを使っていて「イマイチだ!止めようか」と思っている人がいたら、ご参考になれば幸いです。
 

WiMAXは原則8日以内ならキャンセル可能

 WiMAXはクーリングオフ制度の適用はありませんが、初期契約解除制度という制度の対象になります。
クーリングオフ制度は、訪問販売の強引なやり方が問題になったりしたときにできた制度で、モバイル通信系はHPや対面販売のため、対象外という事になっていたようです。
しかし、実際にはかなり複雑な料金体系で一度見たり説明を聞いただけだとかなり分かりにくくなっていたりして、色々問題が発生した事をうけ、クーリングオフ制度とは別に初期契約解除制度が出来ました。

 初期契約解除制度は解約できる期間が8日間でクーリングオフ制度と似ていますので、かなりクーリングオフ制度を意識した内容になっていると思います。
 この先は、BroadWiMAXを例に、WiMAXの初期契約解除制度について解説していきます。
初期契約解除制度(BroadWiMAXの場合)

ここでは、初期契約解除制度のポイントを解説していきます。
端末到着後8日以内に電話でキャンセル申請
 端末到着日を1日目とした8日以内にカスタマーセンターへの申請が必要です。
 端末到着“8日以内”にサポートサイトからお電話で申請をします。
 到着日の翌日を1日目として数えるのではなく、到着日を1日目としてカウントするので、注意しましょう。
7日以内に送り返す
キャンセルの申請後“7日以内”に必要なものをすべてまとめ、端末配送時の箱に入れて返送する必要があります。
送り返すときに入れておくもの
①端末本体
②SIMカード
③保証書
④USBケーブル
⑤端末個装箱のいずれか1点でも返送がない場合は初期契約解除制度の対象外になってしまい、機器損害金として端末代20,000円が掛かってしまったりしますので、キャンセルする可能性がある場合は送られてきたものは全て取っておきましょう。
セットのタブレットなどは?
なお、セットのタブレットなどがある場合はパソコン/タブレットセットオプションに対する契約解除料は本制度の対象外となり、お客様負担になりますので要注意です。
初期契約解除制度を使えばお金が全部戻ってくる?
 初期契約解除制度を使うと全部お金が戻ってくる一部返ってきません
 意外と誤解しがちですが、初期解除制度を使っても、以下のお金は戻ってきません。
初期契約解除制度を使っても戻らないもの
事務手数料

WiMAXの端末代金はどうなる?

 色々とWiMAXプロバイダを当たって調べてみましたが、端末を手続きに従って返却すればほとんどのWiMAXプロバイダで端末代金を支払う必要がなくなります。
 ただ、これが全てのWiMAXプロバイダで支払う必要がないかというとそうでもないので、きちんと確認しましょう。
 もし、契約前であればチャットで相談できたりするので確認するのが良いと思います。
その他負担するお金

返送に要する費用は自分で負担しなければいけません。
会社で契約する場合は?
 法人で契約する場合は初期契約解除制度の対象外です。
 もしも会社の経費でWiMAXの申し込みを考えている人がいたら、より慎重に申し込む方が良いと思います。

より長いキャンセル期間を設けているWiMAXプロバイダが?
 WiMAXプロバイダの中には初期契約解除制度の期間よりもキャンセルできる期間を長く設けているWiMAXプロバイダもあります。
 ただし、こうしたプロバイダが自主的に行っているものは、長くなった部分についてキャンセルできる条件が厳しくなったりしているので、申し込む際には注意しましょう。
 ここからはGMOWiMAXのキャンセルについての解説です。
GMOWiMAXのキャンセル期間

 初期契約解除制度に掛かる期間については条件が同じですが、その後20日間までの間はキャンセルできる条件が異なりますので要注意。
GMOWiMAXの公式サイトから20日以内の解約違約金無料キャンセルの適用条件を抜粋しておきます。
20日以内の解約違約金無料キャンセル適用条件
キャンペーンの趣旨

GMOWiMAXの20日間キャンセルについて公式サイトでもっと詳しく
↓↓↓
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解約の条件

条件を満たさない場合は、20日以内にキャンセルいただいても適用外となりますのでご注意ください。
・ピンポイントエリア判定が「◯」のみ対象となります。
・UQ WiMAX2+ピンポイントエリア判定のお申込みの住所が「○~△」「△」「×」の場合は、20日以内にキャンセルいただいても解約違約金の負担はいたしません。・・キャンセルの可能性がある人は、必ず申し込みの住所が〇であることを確認して申し込みましょう。
・ご解約・ご返品の前に事前にGMOとくとくBBお客さまセンターに「20日以内の返品」の旨をご連絡いただいた場合に限ります。事前のご連絡なく、WiMAX端末を返品、ご解約された場合は通常通り解約違約金がかかります。
・お申込み日を1日として、20日以内に弊社でWiMAX2+端末の返品を確認できた場合に限ります。・・つまり、実質20日の時点で端末を返却している事が条件になります。
解約の際戻る金額

月額利用料は端末発送日から当月末日までの日割料金とその翌月1ヶ月分発生いたします。
エリアの確認判定について

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 条件が初期契約解除制度よりも厳しくなっていますね。
 とくに、エリア判定で〇でないとキャンセルに応じてくれません。
 初期契約解除制度と同じようにキャンセルすると違約金を取られるので要注意です。
 また、セットでクレードルを買ってもお金は帰ってきません。
 月額利用料もしっかり取られます。
 月額使用料はともかく、クレードルがあっても解約してしまったら意味ないですから、解約の可能性があるならクレードルセットやめて、アマゾンや楽天で買うことにして、必要なら後から揃える事にするのも良いかもしれません。
GMOWiMAXの20日間キャンセルについて公式サイトでもっと詳しく
↓↓↓
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まとめ
 WiMAXを申し込む際は、個人で申し込む場合、原則初期契約解除制度の対象になりますが、初期契約解除制度を使っても全てのお金が戻ってくるわけではありません。
 送られてきたものを全部返さなければならず、送料もこちら持ちという事ですので、もしもキャンセルの可能性がある場合は気軽に申し込むよりも、慎重に申し込んだ方が良いと思います。
なお、GMOWiMAXのように条件は厳しくなるものの、独自にキャンセルの期間を延長したキャンペーンをやっていたりするところもある(ただし、条件は初期契約解除制度よりも厳しい)ので、検討してみるのも良いと思います。
 もしも、必要としている容量が月間30GBとかで抑えられ、なおかつもう少し速度が遅くても大丈夫であればよりコスパが高く、エリアが広くて2年契約のネクストモバイルも検討してみても良いと思います。
 ※なお、こちらで書いている内容は個人で調べたものです。個人の責任でご覧ください。
 また「確認措置」の事を知りたいなど、もっと詳しく知りたい場合は
 詳しくは総務省サイト、ならびにWiMAX関係プロバイダ・MVNOの公式サイトを必ずご覧ください。





